【茶話会での話題のご紹介】
2018年8月26日(日)に開催されました「第52回 みどる・中高年発達障害当事者会 in 宮の前」から、公表の許可をいただいた話題を一部、挙げさせていただきます。
ご参加を検討されている皆様のご参考になれば幸いです。
現在2018年9月16日(日)に開催の「第53回 みどる・中高年発達障害当事者会 in 荏原」の参加予約を受けつけておりますので、是非ご参加ください。
詳細はこちらをご参照ください。
https://midoru.net/archives/1722.html
【閉会時の皆様の感想より】
・心療内科にかかってから1年だが、高齢でわかっていまさらと思ったが、来て色々と共有できてよかった
・同世代が集まれる貴重な場 / 安心して気楽に参加できた
・具体的な悩みに明確に答えがもらえてよかった
・情報が得られてありがたかったが、それ以上に同じような悩みに会えたのがよかった
・疑問が解決できたことが自信になった
・「できることを習慣化する」というが印象に残った
・以前からみどるは知っていたが、体調などで参加できなかったが、今後は継続して来たいと思った。
・他の会に参加してかえって落ち込んだこともあったが、今日は来てよかった。
・純粋に後半のフリートークが楽しかった
【就労・職場・仕事】
・家業継承のため、業務スキルを必死に学んだが業務にならず、結局、家業を継げなかった。
→ しかし、50代で初めて発達障害の診断を受けて、医師に「その方面の機能が生まれつきなかっただけで、努力不足ということではない」と言われて、気が楽になった。
・仕事の選び方について
→ 自分の能力の凸凹(得意なこと・できないこと)を自覚する
→ 凹(できないこと)を仕事にしない
→ 「努力で克服できないから『障害』」
→ 凸凹や得意と苦手を知るために「ナビゲーションブック」を作る
参考:http://www.nivr.jeed.or.jp/center/report/support13.html
→ 自分の「強み」がわからない
→ 自分の強みを知る「ストレングス・ファインダー」というものがある
参考:https://amzn.to/2oc7PFh
・正社員にこだわりすぎて、勤務シフトがきつく身体を壊してしまった
→ お金や待遇よりも、福祉の利用も考えて、心身考えて続く仕事を
・中高年で障害が判明しても就職できるのか
→ 障害枠は意外と年齢には厳しくない
→ 就労移行事業所や障害者向けエージェントを使うことができる
・障害者枠で働いているが、色々辛いので転職を考えている
→ 同僚がみな自分の障害を知っているわけではなく、孤立気味で自分も仕事ができないのが申し訳ない
→ 転職を考えているのなら、障害者向けエージェントの活用も選択肢
【人間関係・日常】
・前の職場ではパワハラにあったが、今の職場では、相談するようにしてうまくいってる。
・自分の思ってることを言語化できない。話してて疲れてしまう。
・発達障害に関する本を読んだ方がいい?
→ 専門家の解説本よりも、当事者の体験の手記とかが役に立つことも。
【健康・医療・制度】
・10年前、ADHDの診断を受け、二次障害でうつに。休薬して催眠療法を受けた。だいぶ改善されたが、今後の維持が課題。
・アルバイトをしながら、ひきこもり。アスペが強い傾向。現場で猫を被ってしまい、素の自分を出さない。
・旦那さんが、心筋梗塞で9日間入院。生活改善をしてくれない。
・仕事で、利用者さんから名前を呼ばれたりして嬉しかったが、休んだ人の代わりの仕事など、聞いていない仕事を振られる事が多々有り、仕事を続けられなかった。
・母が軽度認知症と狭心症。バツイチの妹と同居で、動悸がするようになった。血圧が49の時もある。
【フリートーク】
・医者が手帳取得や年金に対して否定的
→ 現状、発達障害には治療法がなく、せいぜいADHDに改善薬があるだけなので、その処方ができる医師なら、他に(相性がいい・二次障害のコントロールが上手など)理由がなければ、福祉制度の利用に理解があり診断書を出してくれる医師に転院するのも選択肢。実際にそれを理由に転院した事例も複数ある。
・親の介護で時間が取られてしまう
→ 個人でかかえずに、支援制度などを行政や社協に相談するのはどうか
・スマホ10回なくしたり、書類などの作業を先送りしたり忘れたりする
→ ADHDにとって「忘れ物、なくし物」は「注意する、気をつける」という精神・根性論では繰り返すだけなので、ツールとルール(財布や定期、スマホは置き場所を決めて、帰宅したらまずそこにおくなど)を考えて、習慣化する
→ スマホアプリの “Todoist” を使って、やることができたらとにかく入力し、リマインダーをかける。
→ 「やることを全て忘れない」というのは、ADHDには無理難題だが、「やることができたら、その場で入力」「朝や時間のあるときに、今やるべきことはないかとスマホをチェック」は習慣化することができる。
・「ひきこもり」の統計は前回は39歳までを対象にしており、しかも既婚女性は外されている。
→ 実は「ひきこもりは40歳以上が過半数という統計がある。
→ それで今度、内閣府が再調査をすることになった
→ 「ひきこもりは少年・青年層の問題」としてきた行政の態度が「8050問題」を引き起こした。
→ 「発達障害支援=早期発見・早期療育」で成人当事者への支援が遅れている現状では、ひきこもり同様に8050問題が発生するのでは?
・一部の企業に、発達障害者を事前に検出してやとわない・社内の当事者をいぶりだす動きがある
・親の障害受容、親が「気のせいとして取り合ってくれない」
・地方では「噂になるから、家に帰ってくるな」みたいな事例がある
・感覚鈍麻について(大怪我しても自分で気づけないなど) / 感情の鈍麻もあるかも
・光過敏
・「当初は老眼かと思った」
・サングラスについて → 昔は変な人かもと思っていたが、今ではよくわかる
・一年中帽子をかぶってる人が案外増えている
・音過敏
・ボール遊びがダメだったのは、ミットの捕球音がダメだったのかも
・耳栓や電子耳栓、イヤマフなどを使う?
・でも、職場では「音楽聞くな」みたいな誤解を受ける。メガネは許されるのに。
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